ヒプノセラピー(催眠療法)
ヒプノセラピーとは?
ヒプノセラピー(催眠療法)とは、人の無意識に直接働きかけて、人のこころの状態の改善を図る心理セラピーです。現代社会では多くの人がこころの問題で悩んでいます。一般的には、心療内科や精神科で投薬やカウンセリングを受けて改善を求めますが、それで悩みが解消しない場合も少なくありません。投薬はある一定の成果は出しますが、根本的な改善にはつながらず、副作用などで、むしろ悩みを深くする人もいると言われています。 ヒプノセラピーは人の無意識(潜在意識)にアクセスすることで、薬などを使わず安全に、より自然なやり方で人のこころを癒していき、よい結果を期待することができるセラピーです。
★こんな方に★
ストレスが強い 過緊張
不安や自己肯定感をもてない
不眠症 恐怖症 あがり症
罪悪感やお金、自分に対する制限
インナーチャイルドの問題
人間関係の問題
スポーツ等のパフォーマンスの向上 自己実現をしたい
自己理解を深めたい
心の整理 トラウマや悲しみ
禁煙 ダイエット
★ヒプノセラピーの療法の例★
A :暗示療法(言葉による語りかけ)と自己催眠
暗示とは無意識に話しかける言葉のことで、暗示を使った手法のことを、特にヒプノセラピーでは「暗示療法」と呼んでいます。催眠誘導により被暗示性が高まった状態で、望む結果をもたらす言葉をかけていきます。催眠状態で与えられた暗示は無意識の深い領域に届きやすく、無意識はその言葉を本当だと捉える性質があるので、言葉を定着させると、実際にそういう状況を達成しようと働きます。自分自身をトランス状態に導いた後に自分の無意識に暗示を与える自己暗示を合わせて行うことで、自分が望むゴールへと効果的に向かうことが出来ます
B:イメージ療法(イメージのインストール)
イメージのインストールとは、なりたい自分の姿や行動を先取りして無意識にインストールし、イメージ通りの現実を引き起こそうとするテクニックです。このテクニックは無意識は現実と非現実の区別がつかないという性質を利用しています。スポーツ選手のイメージトレーニングにも利用され、有名なのはテニス選手のアガシーのイメージトレーニングをしたアンソニー・ロビンスです。わたしたちの無意識は実際に起こっていることと、イメージの中で起こっていることの区別がつかないため、頭の中で何度も何度もイメージをすることで、実際の行動も変わっていき、パフォーマンスの向上へと繋がるのです。ラグビー日本代表チームやプロ野球選手等、プロアスリートにも活用されています。
C :年齢退行とインナーチャイルド
年齢退行は暗示とイメージ療法だけでは、なかなか緩和しないネガティブな感情や信念を緩和する方法としてつかわれます。 社会学者モリス・マッセイ博士によると、人は特に7歳までの影響や刷り込みが、今の自分自身に大きく影響を与えていると言われています。ヒプノセラピーでは、人がもつ不必要な恐怖心、罪悪感、劣等感などはこの人間形成期に刷り込まれたと捉え、催眠をつかって無意識の深い領域にある記憶やイメージと共に、幼少期のどんな体験に、感情と信念が関わっているのかを掘り起こして再体験し、前向きな感情や信念に置き換えることができます。
D:前世療法
前世療法は、年齢退行の延長線上にあるもので、「過去の時間軸が生まれる前にもあったとすれば」を前提にしておこなう退行催眠のテクニックです。でてくる前世の物語は、本当の記憶なのか隠喩なのか?夫々、今でも意見の分かれるところですが、いずれにせよ証明ができないことから、この議論は平行線をたどります。しかしながら、長年の多くの事例と研究によって、前世療法を使うと、潜在意識に抑圧されている否定的な感情や、「わたしは~できない」という信念を効果的に緩和することができるとされています。
私達が日常を過ごす中で行動のベースとしている意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)はどのくらいの割合で私たちに影響しているのでしょう? 答えは。。。
意識(顕在意識)10%以下
無意識(潜在意識) 90%以上
この、私たちの行動に絶大なる影響力をもつ無意識(潜在意識)には、時間の区別や実在か虚構かの現実、非現実の区別がありません
ヒプノセラピーでは、催眠という方法により無意識(潜在意識)へとアプローチして、この部分を最適化することにより実際の行動にもより良い変化をもたらすことを目的としています
セッションの流れ
① カウンセリングとゴール設定
どのような問題で悩まれているのか?いつごろからなのか?問題に関割っていると思われる過去の体験など、詳細なカウンセリングとともに、セラピーを通してどうなっていきたいのかのゴールを設定します
② 催眠誘導
催眠に入るためのウォーミングアップとして催眠誘導を体験します。催眠誘導とは、通常の起きている心の状態から、催眠状態(トランス状態)と呼ばれる、非常にリラックスした特殊な意識の状態に誘導するテクニックのことを言います。
催眠誘導法は、以下のような様々な誘導方法があるとされていますが、実際のセッションではクライアントに合う誘導法を、資格を持ったセラピストが見極めて使用していきます。
(権威的誘導法 ・許容的誘導法 ・リラクゼーション誘導法 ・即効誘導法 ・混乱法など)
③ 催眠療法
事前のカウンセリングインタビューの内容や誘導瞑想での反応等を踏まえた上で、適切だと思われる催眠療法での本セッションへと進みます。
セッションには主に以下のような方法が使われます
(暗示法・イメージ法・ 退行催眠・ インナーチャイルド療法・ 前世療法(過去生退行))など
④ フィードバックと今後の方向性について
セッション後の振りかえりと、今後のケアやセッション等(必要があれば)について一緒に方向性を決めていきます
★★★セッションの結果や効果には個人差がありますが、多くの場合、一回のセッションであっても、そこから得られる効果が問題の改善へと繋がっていくケースが多くみられます★★★。